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今夜の番組チェック



二人の娘出産記録
ゆき編


 1998年5月のとても気持ちの良い朝に彼女は生まれた。予定日と1日違いで。

 予定日の前日が検診日で、「子宮口が2指開大なので、お産にしますか?」と先生に聞かれ、
いろいろな計算が頭の中を一瞬にしてめぐり、ちょうど次の日がパパさんのお休みだったので、「そうします」と答えた。
 「15:00に入院してください」とのことで、そのときは午前中。
ひとまず家に帰り、あらかじめ用意していた入院カバンを持ち、足りないものを買いにスーパーへ行く。
「明日には生まれてるよね」といいながら外で昼食。そこで元の職場友達のおばさんに偶然出会う。
「もうそろそろ予定日でしょう」といわれ、
「これから入院するのよ」とかえすと驚いた様子。

15:00少し前
 予定時刻ちょっと前に病院に到着。入院手続きを済ませ、パパとはひとまずここでお別れ。
入室前にもはやおなじみの内診。
相変わらず2指開大の子宮口に使い捨ての管状の棒を4本挿入される。

 助産婦さんに伴われ病室に入る。二人部屋には既に赤ちゃんを抱いた人がいた。
明日退院するらしい。

この病院は母子別室。
夜間赤ちゃんを預かってくれるので夜泣きで気を使うこともない。
個室では何だか寂しいような気がして、二人部屋にした。
その人とは結局、挨拶をしただけだったけど。

「使い捨ての管状の棒」
〜水分を吸うと膨らむ。
子宮口を開くのに使う。
ラミナリアが有名だけど、違う名前だったな。
もう忘れちゃったけど。

17:00

夕食

これがむちゃくちゃ豪華!すごいとは聞いてたけどやっぱりびっくり。
メニューも書いちゃう。

天ぷら盛り合わせ
(えび、レンコン、たらの芽、いも、ししとう、ごぼう、にんじん)、
牛肉のたたき、ほうれん草とイカのおひたし、油揚げと玉葱の味噌汁。
たくあん、白飯、
100%オレンジジュース200ml、メロン。


さすがの私もご飯が多く、少し残す。

夕食が終ると、何もやることがなく暇を持て余す。とりあえず本でも読む。
明日からはこんな余裕はないだろう。


21:00

胎児の心音検査

(ノンストレステスト)

元気な鼓動が聞こえる。
「明朝6時から1時間おきに陣痛促進剤を投与する予定です」と、
当直の助産婦さんから説明を受ける。
明日に備えて早々に消灯。


 ・・・しかし、何か寝心地というか、気持ちが悪くほとんど眠れない。
5〜6回度々トイレに行く。なんか変だな・・・。


「ノンストレステスト」
〜妊娠後期に胎動と胎児心拍数の関係を40分以上測り、赤ちゃんの様子を見ること。

「陣痛促進剤」
〜子宮収縮剤を入れた点滴を打つ方法と、
1時間ごとに錠剤を飲む方法とがある。
微弱陣痛になった場合に出産を助けるために打つことがほとんどだが、うちのケースのように病院や妊婦本人の都合で出産をコントロールする際にも使用される。
 昨今、書籍などでその危険性が大きく報道され、
使用を妊婦本人が拒むケースが増えているらしい。
ここでちょっと
お勉強・・・
お産の進行について
前駆陣痛〜陣痛 初めは不規則な子宮収縮(前駆陣痛)で、やがて規則正しい陣痛が来るようになります。
本格的な陣痛は最初のうち、だいたい10分間隔で30秒以上の長さ。
お腹が張ったり、腰が痛んだりします。
私はお腹はなんともなかったけれど、腰が痛くて仕方がなかったです。
お産は大まかに
3つの段階に分けることができます。
一回の収縮の時間 収縮と収縮の間隔 子宮口の開き
分娩第1期
(開口期)
準備期 30〜60秒 5〜10分 0〜3cm 陣痛が1時間に6回以上起こるようになってから、子宮口が全開大に開くまでの時期。
お産の中で最も時間がかかります。
進行期 45〜60秒 2〜4分 3〜8cm
極期 60〜90秒 30〜90秒 8〜10cm
分娩第2期
(娩出期)
娩出期 60〜90秒 30〜90秒 10cm
開大
子宮口が全開大になり、赤ちゃんが産道を通って膣の出口に下りてきて、取り上げられるまで。
陣痛室から分娩室から移動し、初めてのお産で約2〜3時間で出産になります。
発露 赤ちゃんの頭が完全に外に出た状態。ここから赤ちゃんは旋回しながら片方づつ肩を出します。
誕生までもうすぐです。
誕生 口から羊水を吸い出すと大きな産声を上げます。
臍帯(へそのお)を切断し、ママからの栄養補給とはサヨナラです。
分娩第3期
(後産期)
後産期 赤ちゃんが誕生した後、しばらくしてから軽い陣痛が起きて胎盤が出てきます。
初めてのお産の人で数分〜30分かかります。

 3:30〜
急に10分間隔で規則的になる。
痛みが急に強くなり、腰骨と足の付け根に激痛。

陣痛の最中は痛みで横になれず、
呼吸法で痛みを逃しつつ自分で腰をさする。

この時点ではいわゆる「準備期」。

4:15
トイレで出血。おそらくおしるし。
お産のはじまり。
内診。4cm開大。
まだこれから。

「おしるし」〜粘液に血液が混じったおりもの。
一般的にはおしるしがあると一両日中に陣痛がきます。

 5:00〜
トイレに行く。
それが刺激になったのか、急に陣痛が5分間隔に。
耐え切れずナースコール。


 5:30
内診。6cm開大。
少しお尻の方向に向けて力が入る感覚。
浣腸、トイレ。
ずっと胎児に押されてお腹が痛かったので、
すっきりして下腹部の余分な圧迫通がなくなる。
促進剤投与はなしに。
「ご家族をお呼びになってもいいですよ」とのこと。

陣痛の間隔は準備期並みなのに、
子宮口の開き具合は既に「進行期」並み。

 5:35〜
陣痛はさらに3分間隔に。
痛みはますますきつく、わずかな痛みの間に家に電話。

パパが電話に出る。ほとんど寝てない様子。

←陣痛が起こっている間は、痛くて痛くて
とても電話なんかかけている余裕はないです。

 6:30頃
パパとばあば(パパの母)到着。
もう少しかかるだろうということで、パパはいったん帰宅。
この時はまだ若干の余裕があった。

・・・が、しかしパパが帰ってから陣痛はさらに進み、2〜1.5分間隔に。
ばあばに腰をさすってもらいながら話をし、
退屈と痛みの繰り返しの時間も気がまぎれた。

検温。1.5分間隔で痛みもひどいので内診へ。
病室から分娩室へ行く途中、廊下で陣痛が起き(ほんの数mなのに)、
ばあばに肩を借りる。

分娩台に乗る。


 7:00頃?
パパ、ばあばの電話に慌てて病院に引き返してくる。
出産の立会いはしないと私には言っていたが、
かわいい助産婦さんの「お父さんも入られますか?」のお誘いに、
なしくずしに分娩室に入室。
「あと2時間ほどで生まれるでしょう」と言われる。
足を固定されているので、痛む腰をさすってもらうことはもう出来なかったが、
ゴールが見えたようで精神的にラクに。

しかし、腹筋が弱いせいか、いきみがうまく出来ない。
第2子の時は鍛えておこうと反省。

とにかく腰骨と足の付け根がきしむ痛み。しかし、その時にいきまなくてはいけない。
「頭が出ればすぐだ」とか「産んだらこの痛みは嘘のように消える」とか
自分を元気付け、腰をきしませつついきむ。
とにかく痛い!!

「いきみ」
〜たとえればトイレでふんばるような・・・かな

 8:00〜
陣痛の間隔が広がったように感じ、不安になる。
早く出してやらないとこの子も苦しいのだと思う。
痛みを我慢し、とにかくいきむ。

やっと、何かが足の間に挟まる感じがしだす。

もう少しで出そうな気がするのに、体力が続かず、「休みましょう」といわれる。
この状態が一番きつい。
広がった入り口が痛いやら、出かかった子供の頭がもったいない(?)やら・・・
パパに「もうちょっと、がんばれ」といわれ、これが最後とばかり、力いっぱいいきむ。

先生が「はい、もうちょっと。がんばれ」というので、
先生が言うなら本当にもうちょっとだろうと思い、いきみ続ける。

胎児の頭が完全に外に出る前に
(↑これを「発露(はつろ)」といいます)
いきむのをやめると、
また中に引っ込んでしまうのです。

8:30
胎児の頭がずるりと出ると、全身が出るのはあっという間。
パパは私の頭の方から、彼女が出てくる瞬間を見たらしい。(私はムリ)
でもすぐに時計を見た。8時半ちょうど。外はとても良いお天気。まさに快晴。

大きな声で泣いて、産湯を使わされている元気な女の子。
(↑そりゃそうだ。陣痛の間もずっと手足をバタバタ動かしてたんだから)
体重3360g、身長47.3cm、胸囲32.0cm、頭囲33.5cm。

すぐに見せてもらう。泣いてる顔が私そっくり!(がーん)

そして彼女は廊下で待っていたばあばの元へ。
ばあばは産声を聞いて、「ああ、予想通り元気な男の子だ」と思ったそうな(笑)
助産婦さんに「おめでとうございます、元気な女の子です」といわれてびっくりしたらしい。

しかし、産む瞬間ってやっぱりはさみで切るんですね・・・
その瞬間は火花が飛ぶような感じでした。
パパにはバチンと音が聞こえたらしいです。しかも麻酔なし。
でも切る痛みなんてわかんなかった。

それから後産。
先生が引っ張ると簡単に出てきた。思ったより楽だった。
でっかいレバーのような立派な胎盤。覚えてないけど胎盤の重さも測ってた。
麻酔をしてから切開の傷口を縫合。かなり細かく縫っている(らしい)。
(↑だって、直接見られないからわかんないよ)

そして2時間このままの状態で寝たきり。(足は台から下ろした)
出産後、出血がなかなかとまらなかったり、容態が急変することもあるかららしい。
ずっと飲まず食わずでのどが渇いたのでお茶をもらう。
2時間暇なので分娩室と、隣の新生児室の様子を唯一自由な首を伸ばしうかがっていると、
看護婦さんがいい天気なので外で洗濯を干していた。


「産湯(うぶゆ)」
〜生まれたての赤ちゃんは、
全身にラードのような脂肪が
べっとりついていて、真っ白。
そして血液もついている・・・これを洗うんです。

「切開」
〜どこを切るのかって?
勿論出口を切るんですよ。
はさみで。(キャー)
切る瞬間よりも(というか、全然痛くなかった)
縫った後の方ががつれて痛いです。

「後産(あとざん)」〜赤ちゃん誕生後、軽い陣痛が起り体内に残った胎盤を出すこと。
これも陣痛が起こるので、痛いことは痛い。
人によっては、出産より時間がかかって辛いことがあるらしい。




←8時に朝食だったので、要するに食べそびれた。
食いしん坊の私にはある意味出産よりも辛かったです。
ゆきが出て行って、胃が普段の大きさに戻ったし。


・・・とりあえずここで次回更新につづく。